子供(一人っ子)が誕生してから我が家ではお祝いでいただいた現金や手当系で支給されたお金は全て子供のゆうちょ口座に入金していました。
学資保険に回すことも考えましたが、私自身は自分のお金をずいぶん前から株や投資信託で運用していていて、学資保険よりも柔軟性があり利益も大きいと判断していたため、数年前から子供のゆうちょ口座のお金を証券口座に移して特定口座とジュニアNISAで運用してきました。
ジュニアNISAが終了する2023年までにジュニアNISA口座に投資したお金は、好調な相場や円安のおかげで着実に増えていっています。(評価額などは後述)
残念ながらジュニアNISAは終了してしまいましたし、現在の新NISAでは18歳未満の子供は新NISA口座は作れません。親の新NISA口座で運用するという案もありますが、子供のお金と親のお金が混ざってしまうのがネック。
しかし、新NISA口座制度が利用できなくても問題なし!なぜなら18歳未満の未成年の子供でも利用できる節税方法が存在するからです。我が家ではジュニアNISA終了後から現在もその節税方法を利用しながら、子供の証券口座で毎月投資しています。
結論から言うと以下のように運用方法となります。
- 子供用の特定口座でインデックスをメインに運用
- 年末に利益確定売りを行い、買い直す
- 翌年の確定申告で利益確定分の税金を取り戻す
「利益確定売り&買い戻し」や「確定申告」など、ちょっと面倒くさそうに見えるかもしれませんが、一度やり方さえわかれば全然手間ではありません。毎年ちょっとの作業で、効率的に節税して子供の資産を増やすことができますよ!
この記事では、ジュニアNISA終了後の我が家の子供用の資産の運用方針とその節税方法を詳しくご紹介します。
ジュニアNISAとは?廃止になった理由も気になる
ジュニアNISAは2016年に始まった未成年者を対象とした少額投資非課税制度で、年間80万円までの金融商品の売却益や配当金が非課税になるというものです。実施当時は『18歳になるまで引き出せない』といった制限があったためか利用者はそれほど多くなかったのに、ジュニアNISAの廃止が決定した途端に口座開設希望者が急増!2023年をもって惜しまれながら終了しました。
廃止になった理由はまさに『利用者が多くなかった』ということなので、惜しまれながら終了したのは皮肉なものです。それと、廃止される2024年以降は『年齢問わずいつでも払い戻しができる』、『非課税期間(最長5年)後も継続保有できる』ようになったことも大きな変更でした。
未成年者対象のジュニアNISAを廃止したなら、それに代わる新しい制度が開始するかと思いきや何もアナウンスはなく、新NISA制度もなぜか未成年者は対象外・・・。新NISA制度を未成年にも解禁したら、親や祖父母が子供のために貯めているお金を活用して経済を回せるのにと個人的には思っているのですがどうなんでしょうか。
我が家のジュニアNISA口座状況(現在の評価額も公開)
先述の通り、我が家では子供が生まれてからいただいたお祝いや手当などは全て子供名義の通帳に入れていました。ただ、そのまま入れておいてももったいないと思ったので子供の証券口座を作ってインデックスや個別株を購入しており、2021年からはジュニアNISAを開始して主にそちらで運用するようになりました。
2021年からジュニアNISAが終了する2023年までの3年間に投資した金額は約210万円。現在の評価額は約350万円で約150万円の含み益となっています。
もし現時点で利益確定すると120万円の含み益が税率20.315%(所得税15.315%、住民税5%)で約30万円もの税金分が引かれてしまうのですから、ジュニアNISAの非課税の恩恵は大きいですよね。
ジュニアNISA終了後の我が家の運用方針
ジュニアNISA終了後は特定口座で投資を続け、基本的にはインデックスを購入しています。(たまに私の意向で個別株を買うこともありますが・・・)
基本的な運用本心はこちら↓
- 子供用の特定口座でインデックスをメインに運用
- 年末に利益確定売りを行い、買い直す
- 翌年の確定申告で利益確定分の税金を取り戻す
1. 子供用の特定口座でインデックスをメインに運用
子供用の特定口座では『S&P500』などのインデックスをメインに運用しています。一度に投資するわけではなく、余力がある時に何回かに分けて買っています。また、優待株や高配当株などの個別株も厳選して購入しています。
2. 年末に利益確定売りを行い、買い直す
含み益がある場合、年末に利益確定売りを行い、再度同じ銘柄を買い直します。取得単価が上がってしまうのがネックですが、今後も上がっていくと信じているので問題ありません!(言い聞かせ)
ちなみに、基礎控除額(48万円)は自治体により多少金額が異なる場合があり、金額を超えてしまった場合は課税対象となる可能性があるため、念のため利益は40万円以内に抑えておいた方が安全です。
3. 翌年の確定申告で利益確定分の税金を取り戻す
未成年で雑所得以外の所得が無い場合は48万円の基礎控除があるため、翌年2月に確定申告を行えば、税金分を全て取り戻すことが可能になります。
我が家の場合、2023年は子供の特定口座にあった個別株やインデックス投信を利益確定してジュニアNISA口座で買い直したりしたため、譲渡益や配当金などを合わせて約26万円の利益が発生し、その内の約5.2万円が税金として引かれていました。
2024年2月の確定申告に子供の分も確定申告し、3月(39,853円)と7月(13,007円)に全て申告した口座に返って(入金)きました。子供の確定申告はとっても簡単なので、『確定申告』未経験の方でも全然大丈夫!
とりあえず、何から始めたらいい?
現時点で運用ゼロの方は、とりあえず子供名義の証券口座を開設しましょう。未成年でも開設できるおすすめの証券口座はこちら。我が家はどちらも子供名義で開設しており、SBI証券はメインの運用口座、楽天証券は子供の練習用口座として活用しています。
おすすめの証券会社1:SBI証券
国内最大手の証券会社と言えばSBI証券!売買手数料は全て無料(条件あり)。日本株はもちろん、米国株や投資信託も幅広く扱っています。S株というシステムを利用すれば、1単元100株の株式も1株から購入できるため、積立るように株を購入できるのもポイント。
未成年口座は最短3営業日程度で取引可能になりますが、口座開設には親権者も口座を持っている必要があるため、口座がない親権者の方はまずは親権者の口座開設が必要です。
おすすめの証券会社2:楽天証券
SBI証券と並んで人気なのが楽天証券です。売買手数料は無料で、システムが見やすい・操作しやすいというメリットがあり、親がすでに楽天証券を使っているならば、子供の口座も楽天証券で開設するのがおすすめ。
SBI証券と同じく、未成年口座の開設には親権者の口座開設が必要となります。
ジュニアNISAが廃止されても、ジュニアNISAの代わりとなる節税&運用方法で賢く増やそう!
ジュニアNISAは廃止後でも、特定口座でインデックスや株を購入して利益確定と確定申告を行えば、疑似ジュニアNISAのように非課税で運用することが可能になるというお話でした。
実際にジュニアNISA廃止後も我が家では、子供の特定口座で淡々とインデックス投信(&個別株)を積み上げて将来に備えています。一応大学進学費用のつもりですが、半分くらいはそのまま残して、二十歳になった時に口座ごと譲りたい。
ジュニアNISAの代わりを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※ 投資に関する決定は、ご自身のご判断と責任により行っていただきますようお願いいたします