子どもと一緒に海外旅行を計画するときに気になるのが「海外旅行保険」。万が一の病気やケガ、飛行機の遅延、手荷物の紛失など、何が起こるか分からないのが海外旅行ですよね。しかし、家族全員分の保険に加入すると、意外と費用がかかります。
例えば四人家族でハワイに1週間行く場合、海外旅行保険は約10,000円前後。これに航空機遅延などの特約をつけるとさらにプラスとなります。
「なるべく節約しつつ備えたい!」そんなときに活用したいのが、クレジットカードに付帯している海外旅行保険です。実は、クレジットカードによってはカード保有者に加えて同行する家族も十分な補償が受けられ、別途保険に加入しなくても済む場合があります。特に子連れの旅行では、補償の範囲や内容が重要です。
実際に我が家でも海外旅行中に子どもが体調を崩して現地の病院へかかった際に、所有していたクレジットカードのお世話になり、対応面でも費用面でも大きな助けとなりました!
海外旅行保険の備えがあるのとないのとでは、旅行中の安心の度合いは雲泥の差!
この記事では、子連れで海外に行く私がいつも使っているクレジットカードやその他のカードから海外旅行保険が充実しているクレジットカードを厳選し、これから子連れで海外旅行される方のために、子どもと一緒の旅行でも安く&安心して使えるクレジットカードをご紹介します!
海外旅行保険てどんな補償があるの?

海外旅行保険には、主に以下のような補償内容があります。
(1) 傷害・疾病治療費用
海外は救急車が有料だったり自由診療で日本とは異なるため、病院にかかると診察費用や治療費が高額になることも。たとえば過去にハワイ滞在中に心筋梗塞にかかり13日間入院した事例では治療費用が合計1,942万円になったケースもあるそう。(参考:損保ジャパン)
家が買える値段です、恐ろしいー!こんな金額を請求されたら、かなりツライですよね。。クレジットカードの保険でこの費用をカバーできると安心です。
(2) 賠償責任補償
子どもがホテルの備品を壊してしまった、誰かにケガをさせてしまったなどの際に賠償費用を補償してくれる保険です。思わぬ賠償にに備えたいです。
(3) 手荷物の損害補償
スーツケースが破損した、盗難に遭った場合などに補償が受けられます。スーツケースの破損は我が家も何度か経験があり、補償がないと自分で修理するか買い替えになるので、この保険はあると嬉しい。
(4) 航空機遅延補償
飛行機の遅延による宿泊費や食事代を補償してくれるカードもあります。1人なら空港で時間を潰すのもありですが、子ども連れでの空港待機は大変。遅延時のホテル代が出るカードが便利です。
子連れ旅行のママにおすすめ!クレジットカードの海外旅行保険選び方

子連れでの海外旅行では、以下のポイントを重視してクレジットカードを選ぶのがおすすめです。
(1) 家族カードや子どもにも適用されるか
クレジットカードに付帯する保険は、カード所有者のみの補償が一般的です。保険が「家族特約」として子どもにも適用されるかをチェックしましょう。例えば以下のような例だと、配偶者・親・子供までカバーされます。
本会員の家族でカードを持っていない配偶者
生計を共にする収入のない同居の両親(義親含む)
生計を共にする収入のない未婚の子
(2) 傷害・疾病治療費の補償額が十分か
思いがけない疾病やケガなどで現地で手術や入院になった場合には、とんでもない額の請求が発生する可能性も。最低でも200万円以上の補償があると安心です。
(3) キャッシュレス診療対応か
現地で病院にかかった際に、支払い不要で診察を受けられる「キャッシュレス診療」ができると便利です。これに対応していない場合は、代わりに支払ってから、帰国後に書類のやり取りをして請求することになるのでかなり面倒。
(4) 自動付帯か
カードを所有しているだけで適用される自動付帯と、旅費や交通費をそのカードで利用すると適用される利用付帯。もちろん自動付帯の方が便利ではありますが、年会費が高い傾向にあります。
海外旅行保険の補償内容が充実していて、実際に私が利用しているものを紹介

せっかく海外旅行保険が付いていても、年会費が高ければ本末転倒!しかし年会費が高くなく、海外旅行保険が充実しており、子連れ旅行でも安心して使えるクレジットカードは結構少ないのです。
というわけで、実際に私が保有して海外旅行時には利用しているカードを2つご紹介!もちろん、年会費は低めもしくは条件次第で無料になり、家族カードを作らなくても、子ども(もしくは家族)も補償されるものです。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード

そんなに話題に上がらないけれど、実は持っている人が多い人気クレカ!海外旅行保険が色々と手厚いセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カードです。利用付帯にはなりますが、保険金額が高く、家族特約も配偶者・親・子としっかり補償されるので、これ1枚で安心して3世代で海外旅行に行けちゃいます。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カードは、券面がかっこいいので持っていてテンションが上がります。(笑)それと、不定期開催されるセゾンxアメックスだけのキャッシュバックキャンペーンが結構お得で、一例を挙げると以前ZIP AIRが対象のキャンペーンで航空券を買った時には2万円もキャッシュバックされました。
適用条件 | 利用付帯 |
傷害死亡・後遺障害 | 5,000万円(家族は1,000万円) |
傷害治療費用 | 300万円 |
賠償責任 | 3,000万円 |
携行品損害(免責3,000円) | 30万円(免責3,000円) |
救援者費用 | 200万円 |
家族特約 | 本会員の配偶者、本会員または配偶者と生計をともにする同居の親族、本会員または配偶者と生計をともにする別居の未婚の子 |
日本語サポート | あり |
医療費キャッシュレスサポート | あり |
年会費は11,000円(税込)ですが、初年度は無料なので海外旅行保険のためだけに加入するのもありです。また、入会特典で利用額に応じて年会費くらいのポイント還元をしてくれるため、たくさん利用される方なら、年会費を考慮しても2年目まではほぼフリーで使えるはず。
三井住友カード ゴールド(NL)

ここ数年で一気に人気クレカに駆け上がった気がする三井住友カード(NL)。NLはNumber Less(ナンバーレス)の意味で、カードに番号が記載されていないため、セキュリティ的にも安心です。カードを利用するとメールで通知が来ることもセキュリティ的にGOOD。
海外旅行保険は利用付帯になるのと少し補償金額が心許ないですが、19歳未満の子供への家族特約がついていて、携行品損害も付いています。配偶者は家族カードを発行すればOK。
三井住友カード ゴールド(NL)はコンビニやファミレスなどで利用すると7%の還元があり、年間100万以上で1万円還元など、家族でのおでかけに強い味方。SBI証券の新NISA積立用に作りましたが、使い勝手が良すぎてすっかり私のメインカードになりました。
ちなみに、ゴールドカードは年会費が5,500円かかってしまうものの、年間100万円使うと翌年以降は永年無料なので、一度決済を全てこのカードに集約して(クレカ修行と呼ばれています)達成してしまうと良いと思います。
適用条件 | 利用付帯 |
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 |
傷害治療費用 | 100万円 |
賠償責任 | 2,500万円 |
携行品損害 | 20万円(免責3,000円) |
救援者費用 | 150万円 |
家族特約 | 1.本会員と生計を共にする19歳未満の同居の親族 2.本会員と生計を共にする19歳未満の別居の未婚の子 |
日本語サポート | あり |
医療費キャッシュレスサポート | あり |
※2025年3月時点の情報です。諸条件については、公式サイトにてご確認ください。
初年度入会金無料キャンペーンや入会後一定額利用するとお得なポイント還元があるキャンペーンを不定期で開催しているので、検討されている方はぜひチェックしてみてくださいね。
クレジットカードの海外旅行保険だけで大丈夫?足りない場合の対策

クレジットカードの海外旅行保険は便利ですが、いくつか注意点もあります。
(1) 傷害・疾病治療費の補償額が足りないことも
特にアメリカやヨーロッパでは医療費が高額になるため、手術や入院を伴う傷害・疾病の場合にクレジットカードだけでは補償が不十分なことがあります。特に、持病がある方や妊婦さんは注意が必要。追加の旅行保険を検討しましょう。
(2) クレジットカードの種類によって補償内容が異なる
補償内容はクレジットカードによって異なります。また、利用付帯の場合、旅行代金をカードで支払わないと適用されません。ただし、旅行代金と言っても、ツアーの代金なのか往復の航空券なのか、それとも空港までの往復の電車代なのかで異なることも。出発前にしっかり確認して計画を立てましょう。
(3) 複数のクレジットカードを組み合わせると補償額アップ
1つのクレジットカードだけの補償では心許ない場合は、複数のクレジットカードを組み合わせましょう。例えば、200万円補償のクレジットカードと300万円補償のクレジットカードを持っていれば、合算で500万円の補償が受けられます。
家族の強い味方、海外旅行保険付きのクレカを使って、安心・安全な海外旅行を!

子連れの海外旅行でも、クレジットカードに付帯する保険を利用すれば、海外旅行保険に入らずとも備えられるという内容でした。
・クレジットカードに付帯する海外旅行保険を活用しよう
・家族特約が付いた補償額が十分なクレジットカードを
・カードを複数持つことで、補償額を増やすことも可能
子連れ旅行は楽しい反面、トラブルも起こりやすいもの。記事で紹介した2つのクレジットカードは、子連れの海外旅行にも付帯する海外旅行保険がしっかりついているのでおすすめです。しっかり準備をして、安心して海外旅行を楽しみましょう!