国内線のANA(全日空)を使って飛行機で帰省した際に、帰りの便の到着ロビーにてターンテーブルからスーツケースをピックアップしたところ上部のハンドルがちぎれていていることに気が付きました。今まで国内・海外の飛行機を何度も利用していますが、スーツケースの破損は初めての経験だったため補償してもらえるのかわからず、ANAへ申告したり色々調べたりして最終的に自分で安く修理したので、記録として残しておきます。
スーツケースの破損は航空会社に補償してもらえる場合がある
手荷物の破損を見つけたらまずは航空会社に申告
調べてみたところ、スーツケースに傷が付いたり、へこんだり、キャスターが壊れていたなどの破損があった場合、航空会社に補償してもらるケースがあることがわかりました。ただし、軽微な破損は補償されないことが多く、対象になるかどうかは、破損の内容や状況などにもよるとのこと。(もともと壊れやすいものなどは対象外)
スーツケースの破損を見つけたら、到着ロビーを出る前に係員に申告しましょう。私の場合は一度到着ロビーから出てしまったため再入場できず、到着ロビーを出てしまっても対応はしてもらえるのですが到着ロビーの係員を呼び出して自動ドア越しの対応で少し手間でした。また、七日以内であれば、その日ではなくても連絡して申告可能とのこと。
係員に申告すると、スーツケースの購入日・使用回数・重量などや破損部分を確認して補償の可否が判断されます。私のスーツケースは縦にした時の上部のハンドルがちぎれている状態で荷物が出てきたので、明らかに積み下ろしする時の破損だと思うのですが、ANAの係員の最終判断は以下の理由により補償不可でした。
・荷物に重量がある
・使用歴による経年劣化の可能性
・ハンドルは消耗品
スーツケースは3年前に購入して以来、国内・海外旅行で何度も使用しているので、経年劣化を指摘されると辛いところですが、お気に入りのスーツケースだったため毎回Fragile(こわれもの)タグも付けてもらって大事にしていたし、そのタグが付いた部分のハンドルがちぎれていたので少しだけモヤっとしました・・・。
しかし、航空会社に補償してもらえないのであれば、別の補償の方法の可能性を探すしかありません。とりあえずANAには『破損手荷物報告書』という今回の破損の証明書のようなものを発行してもらいました。保険会社が使える場合は、この証明書で保険が請求できます。
航空会社に補償してもらえない場合は、保険を使える場合がある
自分でかけた旅行保険
旅行保険に入っていて携行品損害の補償が付いている場合は保険で修理可能です。旅行保険は旅行中のケガ賠償などに対して保険がきくものなので、万が一の時のために加入しておくのも手かもしれません。
クレジットカードに付帯する保険
クレジットカードを持っていると、そのクレジットカードに海外・国内旅行の保険が付帯している場合があります。ただし、海外と国内の両方をカバーしているのか、カードを所持しているだけで使える『自動付帯』かカードで旅費を支払っている場合の『利用付帯』か、カードの種類などによってルールが異なります。海外旅行は対象でも国内旅行は対象外のカードは多いです。
自宅の火災保険
自宅にかけている火災保険に携行品損害の補償が付いている場合もあるので確認してみましょう。
補償が使えないなら修理に出すか、自分で修理
私の場合、航空会社(ANA)では補償されず、持っている3枚のクレジットカードの補償はどれも国内旅行は対象外、火災保険も携行品損害の特約は無く、自分でなんとかするしかありませんでした。
自費で修理に出す場合の修理費用は大体3,000円〜+送料
一般的なスーツケースの場合は購入後1年間無料保証が付いています。
1年を経過しての自費で修理に出す場合は修理費に加えて送料がかかるのがネック・・・。私のスーツケースのメーカーのサイトで修理費用を確認したところ、送料は片道のみでハンドル交換は3,000円程でした。片道分の送料約2,000円を合わせると5,000円くらいです。
修理費(ハンドル交換の場合):ハンドル交換代3,000円+片道送料2,000=約5,000円
ちなみに、他のパーツの修理のお値段はこんな感じでした。(メーカーにより修理費は異なります)
修理箇所 | 価格(税抜) | |
---|---|---|
キャスター交換 | 1個〜 | 3,000〜 |
キャリーシステム交換 | バー1式交換 | 4,000 |
錠前交換 | フレームケース片側・ジッパーケース | 3,000 |
フレームケース左右ロック交換 | 4,000 | |
ファスナースライダー | スライダー交換 | 3,000 |
ハンドル交換 | 1個交換 | 3,000 |
2個交換 | 4,300 | |
フレームゆがみ修正 | 3,500~ |
スーツケースの元のメーカー以外にも、街のカバン修理屋さんでも修理は受け付けているようなので、送料を考えるとパーツによってはそちらの方がお安く修理できる可能性もあります。
自分で修理もできる!1,300円で修理できました
破損はハンドルだけなのでパーツさえあれば比較的簡単に交換できそうかなと思い、ハンドルのパーツだけ探してみたところ、Amazonで良さそうなものを発見。お値段なんと1,300円です。安い!
レビューを確認しところ比較的件数もあり好印象だったのと、mm単位でサイズが記載してあって、測ってみたら合いそうだったので注文してみました。
交換にあたり、スーツケースの内側のジッパーを開けて、プラスのドライバーで破損したハンドルを取り外します。
上がAmazonで購入したハンドル、下が破損したハンドル。
サイズもほぼピッタリです。Amazonで探した時は様々なサイズのハンドルがあったので、自分のスーツケースに合わせて選べて助かりました。
プラスのドライバーでネジで入れるだけなので、女性でも簡単に取り付けできました!前のものと色や材質が同じで違和感がないし、ハンドルを持ってみた感じも問題なく耐久性もありそうです。なんと言っても、5,000円以上かかりそうだった修理費用&送料が1,300円で済んだので良かった♪
今回のハンドルを含め、キャリーバーやタイヤなどその他スーツケース修理関連パーツはこちらをご覧ください。
国内旅行にも携帯品補償が付くクレジットカードを検討中
今回のようなスーツケースの破損は、頻繁に起こるようなことではありませんが、万が一に備えておくと安心ですよね。私の場合は持っている3枚のクレジットカードのどれかで保険が使えるだろうと思っていて、どのカードも海外旅行のみで国内旅行には適用されないことが今回わかり、国内旅行にも適用されるクレジットカードを検討しています。
おわりに
とにかく、「飛行機に乗った後にスーツケースの破損に気が付いたらすぐに係員に申告しましょう」また、「旅行前にはクレジットカードなどの保険の条件を確認しておきましょう」というお話でした。